ユーザーの株式会社サンリッツ様にてご担当者様にインタビューを行いました。
納期遵守率50%程度、納期回答もできなかった現場が1年で見違えるように改善。
納期回答もできるようになり、納期遵守率も100%を継続。
現場の生の声をお届けします。
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私は中国のお客様を担当させていただいているんですけれど
今までに経験のしたことがない納期感が来まして。
例えば今までは
『来月のものをください』
っていう感覚だったんですけれども、今は
『来週にください』
って言うんですね。
それを工場の方に伝えたら怒るんです。
『ふざけんな、できるわけないだろう!』と。
いやいやいや、なんで怒られるの私なんだ、注文せっかく取ってきたのに怒るんですよ。
『ありえないだろう、そんな納期感』って
いやいやいや、お客様の声だから。
私が言っていると思われるんですよ。
私が勝手にそんな注文をしてきてバカヤローみたいな感じで言われて。
本当、私、病んでました。
だってですね、本当に言っていいですか?
最初は、会長がみんなにがんばろうって、やるんだって言って、
よし分かった、私もやる、と。
そしてお客様は要求してくれる、ところがそのまま伝えたら怒られるんですよ。
あれー!?
みんな、やるぞーって言ったよね会長が?聞いてないの?
それなのに私がお客様の要求を伝えるだけで怒るんですね、おかしいじゃないのって思いました。
で、しかも私が悪いって言われるんですよ。
えー!?ってなる。『あなたは工場のことを知らない』と思われている。
『できないって言ってるのに何でお客様の注文をそのまま受けるの』って言うんですよ。
『いやいや、おかしいでしょう』って、
『誰からお金もらっているの?私じゃないでしょ、お客様でしょ?』
と説明しても中々伝わらないんですね。
それも、じゃあそう言った割には、私が全部お客様からの情報を持ってると思ってて
『なんで早く伝えてくれないの?」って言うんです。
『いや、最初からそのまま伝えてったら怒るでしょ』
そういったやり取りがここ一年間ずーっと続く感じで来まして。
いまは、導入した「ADAP」の仕組みとして、入り口がみんな同じで媒体も同じで
サービス担当者も生産部の人たちも見れるので
納得感を持って対応が出来るようにようやく、整ったところですね。
本当にお客様の要求って変わるんです。
もちろん欲しいって要求も来ますし、要らないって要求も来ます。
それを柔軟にリアルタイムに展開しないと、要らないものを作ってしまっていたり、
要るものを先延ばしして作らなかったり、
私が担当するお客様については、リードタイムの遵守率っていうのを毎月提示されます。
「ADAP」を導入される前は、遵守率っていうのは...
大体50%程度だったんです。
お客様が指定する納期があるんですけれども、それに対して守れたか守れていないか、
遵守率を毎月提示されるんです。
それは、50%だったものが、最近は100%を超えている。
毎月100%で推移してまして、それもやはりお客様の情報を
リアルタイムに工場側に提案することによって
すぐ生産計画に入れるからです。
結果的にお客様の要求するまでには到着できるので。
そうですね、私の場合は「属人化」という言葉がまさしくピッタリな仕事ぶりでしたね。
前は「属人化」の割には私だけがやっているので、
「間違ったらどうしよう」とか精神的な負担が常にありました。
間違えるんですよやっぱり。アイテムも多いし納期感も変わりますし。
そうしたら『何で間違えるの?』って、今度は責められる。
しかもリアルタイムにしないといけないし、お客さんの方から納期回答を要求されますし。
私にはみんな要求しかしないです。
じゃあ私の要求は誰が答えてくれるんですか?
そんな感じだったんですね。
本当にあの当時を振り返ると毎月50時間以上の残業をしてまして、
毎月毎月産業医の面談を受けていて
産業医からは『もう働き方が本当に悪いから何とかしてもらわないとダメですよ』って言われるんですね。
『いや、でも私しかいないんで休めません』っていうのがあったんです。
やっぱりこの時もここだけの話なんですけど、泣いたりもして産業医さんの前では。
で、また職場に知らん顔して戻っていくんですけどね。
本当に自分でもダメだなって実感してて。
と同時に「ADAP」の新コミットがありまして
そうしたらADAPなら、作業の入り口が同じなので
私じゃなくてもできるんですね『お願いね』って他のスタッフさんに
『やってね』って言うとやってくれます。
結果も同じなので私の作業も減りますし
間違いなしで正しい情報がリアルタイムに展開されるおかげで、
お客様の方への納期回答も前とは比べ物にないくらいに回答できるようになりました。
さっきも言いましたように、最初は納期回答できないっていう所がお客様の方でも問題になりまして
お客様から社長経由で来たんですね。『どんなことをやっているのか』とわたしに質問されて。
『なんでなんだ』ってやっぱりなってたんですよ。
『なんでなんだ』って聞かれて、『いや、私は言ってるんです、できないできないって』
『できないできない』と現場では言ってるのに、そのできないという問題がやはり
上層部の方に伝わってなくて。
で、たまたま弊社の社長がそのお客様に訪問した際に直接言われて
凄い恥ずかしい思いをさせたっていうかそういった経緯もあります。
でもしばらく改善は進んで、
『サンリッツの遵守率も上がったし 、あの...大変感謝している』
という言葉をちょっと会議の報告書で見て
『ああ、よかったな』と、最近やっとホッとしているんですね。
残業時間が減りましたので、
プライベートで外国語を習い始めたんです。
生活にもゆとりができて、目標ができると帰らないといけないんです。
帰りたいんです!
そうしたら生産担当部長の福井の方に
『こうしてくれたら早く帰れるし、分かりやすいし』ってアイディアが出るし伝えられるようになりました。
それは私だけの権利ではできないので、富山の工場にいる女性の担当者と
『ねえねえ、こうしたらいいんじゃない?』
『そうだよね、じゃあこうしようか』って富山の方からも福井の方で見ますし。
入善工場で福井もいますし、二人でこうやって『出来る出来る』とか言って、
『出来るよ』って、『これはダメだけどこうしたらどう?』とか、
そういった感じでやっと今は火急の状態を脱したんですね。
でも今は、「ADAP」がなかったら私も廃人化してました。
命の恩人ですね。
ホント、本当に酷かったんですよ、もう本当に。
『私の有休は誰も取れない』と言われて。