「ホワイトボード型」とは?

関係者全員がホワイトボードの前に集まり、生産計画を決めるような管理を実現します。

最初に「ホワイトボード」と言われたのは、慶応義塾大学 名誉教授 生産工学の大家でいらっしゃる中村善太郎先生でした。ADAPの開発当初、ADAPのコンセプトをどのように説明すればよいものかと思案していた時に、旧縁あって中村先生に、相談する機会を設けていただきました。

その時に、「まるで、関係者全員が大きなホワイトボードの前に集まって、ワイワイ・ガヤガヤと生産計画を決めているみたいな、そんな管理が実現しそうだね」とおっしゃっていただいたのが、きっかけです。

その意味するところは、
全員が同じ情報を見ている。
全体の計画が見渡せる。
誰かが決めた計画を、一方的に伝えるのではなく、誰もが計画を修正することができる
   (ただし、計画を修正した人は、その影響範囲を、同時に修正しなければならない)。
書込み・修正の順序には、とくに規制がなく、誰もが自由なタイミングで行える。

まさに、ADAPで実現したかったことの「ど真ん中」を射抜かれたような気持になりました。
それ以来、「ホワイトボード型・生産管理システム」と称するようになったのです。

全体を表すホワイトボードはとても巨大なものになるだろうし、関係者全員が一堂に会することも現実的ではありません。
そこを、ADAPはインターネットを使って実現しています。インターネット上に巨大な情報を載せておけば、全員が自部の場所に居ながらに、関心のある部分を覗いたり、書き込んだりできます。さらに、影響範囲の修正は、システムが補ってくれます。